Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2021.03.01

銃を持った「知り合い」に追いかけられている。何故かは分からない。天気が良い日だった。ガラス張りになった窓の傍に若い警官が立っている。わたしの友人はその「知り合い」に殺されていた。一人だけではなく何人も。今思うと何故逃げ込んだ場所が直ぐ見つかってしまう窓際なのかは分からないが、警官が居るということで少し安心していた。それでもまだ落ち着いていられる状況では無い。外の様子を伺いつつも一先ずはここで休もうと思った矢先、ガラス越しに「知り合い」が横切る。スローになる視界。視界の端に黒光りする銃を捉えた瞬間、わたしは弾かれたように走り出した。後ろのショッピングモールに逃げ込み、エスカレーターを二階分ほど上ったところにあるスーパーに身を隠す。鼓動が早い。見つかれば即射殺だろう。まだわたしは死にたくないのだ。

場面が変わり、わたしは通路というにはやけに狭く移動のしにくい場所を歩いている。当時のわたしは壁の中だと認識していた。本当によくわからない。歩きにくいしこんな場所でもし「知り合い」に出くわしてしまったら直ぐに撃たれてしまう。引き返そうと思い、振り返ると前から中年のおばさんが歩いてきた。足音が聞こえなかった為びくっと震えたわたしを見て、おばさんはにこやかに「こんにちはぁ」と挨拶をしてくれた。この通路の先にある洋服屋さんに勤めているらしい。とにかく何処かに隠れたかったわたしはこれまでの事情を話し、匿って貰えないかと聞く。おばさんは驚くことも無く冷静に、わたしを試着室のようなところに置いてくれた。ここで何故か母が合流する。見つかれば死ぬ、という状況にも関わらず気楽に喋りかけてくるがそれどころでは無い。広いモールなのでそうそう見つからないとは思うが、「知り合い」が捕まらない限りわたしの気は休まらないのだ。

また場面が変わる。大学時代の友人と隠れている。場所は先程の試着室では無いことは確かだがよくわからない。友人は怯えた様子でずっとおろおろしていた。「知り合い」が居ないか目を凝らしていると、友人がか細い声で「ぁ。」と呟く。わたしはまだ「知り合い」の姿を見つけられずにいるが、友人が焦った様子で走り出すのでわたしも後に続いた。何処に「知り合い」が居るのか分からないので下手に振り向くこともできない。とその時、肩のあたりを強く掴まれた。反射的に振り向くと「知り合い」がわたしに銃口を向けている。友人は振り返ることもなく、わたしを残して走り去っていく。ここは4階。すぐ側にエスカレーターがあり、そこは吹き抜けになっている。至近距離だ、もう逃げられないと思ったのであろうわたしはエスカレーターを使わずそのまま4階から1階へ飛び降りた

 

ところで目が覚めた。

現実的に考えれば確実に死んでいると思うが、夢の中のわたしはあの状況でも死んでいないような気がしている。一切眠った気がしない夢だった。調べてみたところあまり良い夢では無いようだが、わたしの行動次第で運気が開けるということを表しているようだ。夢は急に場面が切り替わったり、現実には起こりえないことが起こったりと不可解なことが多いが、「知り合い」の正体がSATTU CREWというとても格好良いバンドのサックス、しらすさんだったことがこの夢の最大の謎だ。