Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2020.07.05

何を書こうとしていたのか思い出せない。携帯が傍に無いときに限ってわたしは頭の中で色んなことを考えたり思い付いたりする。新しいメロディ、ブログに書き留めていたい思考、よくわからない歌詞など。高確率で風呂場の中で考えたことを忘れる。あまりにも思い付くから家のWiFiでしか動かない昔の携帯を防水ケースに入れて持っていくこともある。確か曲のことを考えていた。今まで自分の言葉を自分の声で歌っていたから、ひとの描いた歌詞やメロディをどう咀嚼して歌うかだとか、どんなことを思ってこんな言葉を書いたのかを考えてしまいがちだ。それについて彼が語ることはなく、あっても一言二言なのでわたしはいつもわたしの拙い思考で歌を歌う。彼の気持ちを代弁するかのように、だが自己を投影した歌が歌えるように。ひとつになれればと思いながらもひとつになる必要など無いんだと思う。ひとりひとりのまま、君と共存していたい。

冷蔵庫に玉葱と卵しか無い。冷ご飯はあったので卵丼を作ろうと思った。クックパッドで適当に調べたレシピ通りに味付けしたら母がよく作ってくれる親子丼の味になった。あんなに大人に見えた母でも、目分量で全ての料理をしているような母でも、クックパッド料理本に頼るときがあったりするんだろうか。そう思うと途端に愛しくなった。葱や刻み海苔を添えたかったけれど、何も無かったので黒胡椒を振った。そう言えば最近食べた母の肉じゃがが死ぬほど美味しくて、母に美味しいと伝えたら本当に嬉しそうにしていて友人の家まで持って行こうとしている位の喜びようだった。なんだか泣きそうになった。もっと自己の楽しいを味わっていいはずなんだ、貴方は貴方の人生だ、わたし達のことなんてその時は気にせずに楽しんで欲しいんだ、もっと沢山の世界を見ていて欲しいんだ。うつくしいひとだから。この文を書きながら、酒を飲んで、泣いてしまったのでわたしは情緒不安定なのかも知れない。もうでもそれで良い気がしている。死ななければいいよ、生きてさえいればそれで良いんだと思う。