Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2020.12.17

良い眠りを願うということは、最愛だとおもう。どうかいつまでも隣で、保温を切った湯のようなぬるさで、いつも、いつでも、いつまでも、健やかに眠って居て欲しい。小さめの音量でサカナクションを聴く。あさもよるもきっと同じで、湯がわたしの皮膚をつたって落ちてゆく。雨の日の車窓みたいだなと思った。じわじわと他の雨粒を侵食して、最後は流れ星のようにすうっと落ちていく感じ。

 眠りと言えば最近のわたしが浅いのか、急に冷え込んだせいなのか、今日は眠っても眠っても身体が重かった。最低限の仕事だけはこなしたからわたしはとてもえらい。夕方に一旦起きたのにいつの間にかまた寝入っていて気付けば夜の八時だった。流石に眠り過ぎだと思うがさっきもすこし眠かった。じぶんが怖い。だが、きょうはわたしにやさしくする日だ。好きなものをチャージしてまた生きすすんでゆけるように、四十一度の湯を張った。湯のなかに居るときはよい音楽に出会いやすい。よい音楽も生まれやすい。あたたかいなあ。このまま霞んでしまうことが怖い。無茶はこころが幸せでないと無理になる。誰かを想うように、わたしがわたしを想いたい。ふとGALが愛の隠喩みたいだと言っていたことを思い出した。素敵な感性だと思った。願っている。いつまでもぼくの隣で、どうかきみがよく眠れますように。