Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2021.08.09

無性に聴きたくなってばらの花を流した。どこで聴いてもくるりは良いし、西日が部屋に差しているのが更によかった。夜明け前に駅前で見た空は地獄のようないろで、泣かないようにリーガルリリーの新譜を繰り返し聴きながら帰った。夏の空独特のくっきりとした青と白、絵の具で描いたみたいな入道雲を音にしたらこうなるのだなと思う。いやに冷静な自分が居た。こんなにも嫌な気分になるのか、と思った。じぶんのことを大切にしたいと言いながらもじぶんでじぶんをすり減らし続けていたのかも知れなくて、悲しいような呆れるような不思議な気分になった。ひとの趣味や好きなコンテンツを自分がこう思うからというだけで否定したくないなと思った。他人から何を言われようとそれが好きなことはきっと揺るがないと思うけれど、それでもすこし悲しい。バンド練習に向かっているとき、電車で見た入道雲が言葉にはあらわすことができないくらいに奇麗で、涙が出た。ひとより汗っかきな癖にクーラーをつけるとパーカーやら靴下やらが欲しくなる厄介な季節だが、それでも夏が一番好きだ。リーガルリリーの新譜はもう数え切れないぐらい聴いている。ラストのサビの「君がいない場所で 愛の歌 唱えば」というところがとても好きだ。