Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2020.05.11

弟が11日に地震が来ると騒いでいた。ツイッターYouTubeでも話題に挙げられているそうだ。ひとは無意識に未来のはなしをする。その未来が何事もなくやってくることを知っているように暮らす。いまこの瞬間みんな死んでしまうようなことが起きるかも知れないと思うと怖くなる。あいたいひとは沢山いる。伝えたいことも沢山ある。身近なひとほど好きと言葉にして伝えることが苦手になってしまうなあと、ナポリタンの上に乗せる目玉焼きを焼きながら考えていた。

すこし前にひとに手紙を出した。何となく書いた割には長い手紙だった。そのひとは「手紙を書く」という行為自体を丁寧だと言ってくれた。そう思える心が素敵だと思った。嬉しかったのでまた手紙を書いている。短文だけれどこの前より綺麗な字を書くことを意識して書いた。YUIさんのLove is allという曲の「手紙は読むより書く方が時間がかかること思い出してみてよ」という節を思い出す。歌詞も雑誌のコラムも小説も記事も、読む幾倍もの時間を経て産まれる。音楽に関わらず、物づくりに携わるひとびとが好きなひとと美味しいご飯を沢山食べられたらいいなと思う。

化粧ポーチを洗った。透明だから汚れると大分目立つ。次いでにパフも一緒に洗った。食器用洗剤で洗うと良いらしい。乾燥機から帰還したふたつは買った当時のように綺麗になっていて、小さいことだけれどすこし嬉しくなった。日々を過ごすうえで毎日じぶんが接するものを整理したり掃除したりするとそれだけで気分が良くなるらしい。今日は雲ひとつない晴天だった。日が落ちる寸前の空が綺麗で部屋の電気をつけずに見ている。夕暮れは五分も経たないうちにどんどん景色が変わっていく。橙から黄色、黄色からすこし白んだ緑のような色、水色、青、藍。図画工作の時間を思い出した。筆を洗ったり出した絵の具に水を足すための四つに分かれたバケツ。透明な水に最初に色を足す瞬間が好きだった。