Sleep tight

ステエションズ vo,gt

2020.05.27

三番線、誰も居ないホーム、電車を待っている。「三番線、ホーム」というよく聞く単語、絶妙にダサくて何だか愛おしい。200mlも入らないくらいの空になったペットボトルがカラカラと泣いていた。誰も居ない場所でいい感じに風が吹いていて、それがリハーサル終わり、久しぶりに中生を飲んだ後だったとしたら軽率に気分は良くなる。冷えたジョッキの重たさも心地よい疲れも生活で、日常だったことが戻ってきたような気がする。日々がもとどおりになった訳では無いけれど、それでも外で食事をしたりシャッターの下りた商店街を歩いたり地下鉄の入口でじゃあまた、と別れられることが嬉しかった。お酒が入って饒舌になったり、熱く語り始めたりするひとに人間らしさを感じて好きだなあと思ったりする。喋っていた話題がひとしきり落ち着いて沈黙、壁に貼っているメニューや並んだ日本酒の瓶を眺める間にも頭は次に喋ることを考えているのだろうな。店は小さい個人店でお客は二、三組だったがアルバイトは出勤させないようにしているのか店主らしきおっちゃんが一人で切り盛りしていた。忙しいはずなのに空いた皿もすぐ下げて貰えて有り難い。スーパードライは普段飲まないのだが本当に美味しくて二杯目もビールにしてしまった。気付けばTシャツ一枚で過ごせる季節になっている。夜は冷えるかもと思っていたが心地よい気温だった。久しぶりに布団に入って1分も経たないうちに寝入った気がする。